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映画・テレビ

2012年1月20日 (金)

蓮次郎、いいこというなぁ~ #tvasahi

2時間サスペンスドラマ好きです

「あ~犯人コイツっぽい」とか、「こういう過去があるっぽい」とか単純明快だから複雑に頭を使わなくてすむし、2時間でお話が完結するから。ストレスフリーで観られるでしょう。

先週の土曜ワイド劇場は船越栄一郎サン主演の「紅蓮次郎」でした。毎回毎回、「演技クサッ」と思いつつも観てしまう。長男が出てこなくなっちゃったのは寂しいですが。父子での軽妙なやり取りが面白かったのにね。姪っこ役の子もかわいいけど。

この蓮次郎ですが、先週の放送で何気にすごいセリフを言った気がする。

この日のお話で、井上和香さん演じる女性記者は夫と子供を放火により失ってしまった悲しい過去を抱えている。で、頑張って、気を張って生きてきたのだけれども、色々あって疲れちゃって旦那さん達の幻影を追って自死しようとする。

そこで紅蓮次郎が登場、当然止めようとする訳ですが、和香ちゃんが「止めないで」って。「今まで、周りの人が頑張れとか励ましてくれて、それはすごく有難かったけれど、夫と子供を亡くした事実は変わらない」って。「紅さんも、そういう事(励ましとか)、言うんでしょう?」みたいなセリフをぶつけてくる訳です。

でも紅さんは「自分にはそんな事、言えません」って。「周りの人の励ましや、自分が今言おうとしている言葉は自分の言葉ではないんです」と。「亡くなった旦那さんや子供が言わせている言葉なのです」と。「こっちの世界にくるな。自分の分まで生きて欲しい。そう思っているはずです」と。

だから自分は止めるのだと。自ら死んではいけないのだ、と。「もし、あなたが反対の立場だったとしたら、生きている旦那さんや子供に寂しいから後を追って死んで欲しいなんて言いますか?」と。

かなり遠い、究極の長距離恋愛、それを楽しもうと、そんな感じのセリフも言ってた。言葉を交わせなくても形を変えて、ずっと側にいるのだからと。

「船越さ~ん、クサいよぉ」と思いながら、そのセリフが心にびりびりと響いてきちゃって思わずブワ~っと涙が出てきてしまいました。

どんな形であれ、自分の家族が突然命を奪われたとしたら、残された方々の心の時計みたいなものって……そこで止まってしまいますよね、きっと。全然、そんな必要ないのに「守ってあげられなかった。変われるものなら変わってあげたい」って、自分をどこかで責める気持ちもあるかもしれない。

心の整理なんて簡単につけられないし。それを叱責するつもりなんかないんです。自分だって、そんな辛い事態に追い込まれたら、やはり簡単に心の整理はつけられないし、逆につけてなるものか、とも思ってしまうと思うもん。自分の中に頑なに閉じこもってしまうと思う。

けれど、もし身近にそういう方がいたら、なんとか励まそうとしてしまうとも思う。「頑張って」とか「いつまでも悲しんでいちゃだめですよ」とか。そういう言葉が、むしろ一層、その方を傷つけてしまうかもしれないのにね。

心の隔たりってありますよね。どうしても、無意識に。悲しい事故や事件に巻き込まれた方がいるとして、ニュースを見ていて被害に遭われた方によせる労わりの気持ちに嘘はないつもりだけれど、「でもあなたは当事者じゃないじゃない」と思わせてしまうかもしれない。私も心のどこかで「よかった。自分が当事者だったら気がおかしくなってしまうところだったわ」と思ってしまっているのかもしれない。

だから、本当には分かりあえないのかなって思ってしまう。支えてあげられるかもしれないなんて、おこがましいよね。止まってしまった時計を動かそうなんて、簡単には無理なんです。ましてや他人が、若造が、何もわかっちゃいないくせにさ。

本当に分かりあえるのは、同じような経験をされた方しかいないのかなと。同じ思いをされた方と同じ悩みや抱えている気持ちを吐露することでしか、方法はないのかなと。

でも蓮次郎のお陰で思った。ああ、自分が言おうとしている、寄せようとしている言葉は自分だけのものじゃないのかもしれないって。安っぽい同情に見えるかもしれないけど、頭に浮かんだ気持ち、言葉を勇気をもって出していこうとちょっと思ったりした。

人によってはそれが泥臭い表現になるかもしれないけれど。

届くといいな。蓮次郎のセリフ。現実の世界にも。しっかりと。

2011年5月17日 (火)

初☆歌舞伎観覧

明治座公演の「牡丹灯籠」を観てきました。

ちょっとツテがありまして、「チケット譲ってくれるらしいけどどう?」と問われたものの、「本当は私、歌舞伎よりも文楽の方が興味あるんだけど…」とか思いつつ、せっかく頂いた機会をふいにするのも申し訳ないかぁ~くらいの軽ぅ~いノリで出向いてしまったのですが、思いのほかおもしろく、存外ハマってしまいそうでした!!

歌舞伎はおしゃれをして見に行くべし。

というのもマナーだそうなので、パンツはやめて久々にスカートにしてみました。和服をお持ちの方は、ぜひ和服で足を運ぶべし、な~んてオススメをしている歌舞伎観覧マナー・サイトもありましたよ。

20110516_001ちょっとアクシデントがありまして、開演から30分遅れてしまったのですが、あらすじはチェックしておいたので、なんとか話についていけました。

夢中で観ていたらあっという間に最初の休憩時間になってしまったよぉぉ~

出ているのも市川染五郎・亀治郎・中村勘太郎・七之助――よくよく考えたら、若手花形揃い踏みなのですよね。

20110516かなり得した気分。歌舞伎だけにとどまらず、役者としての亀治郎さん、最近ちょっと好きですし。

歌舞伎ってもっとセリフ回しとかが独特なのかと思ってました。だから、観覧ド素人に「演じられている場面やストーリーが分かるだろうか」と思いきや、そんなこと全然なかったし、江戸の言葉だけど聞き取りやすいし、分かりやすいし、仕舞には所作のひとつひとつもオペラグラスで見入っていた。

間合いも現代の感覚に通じるものがあって――これは時代によって変えているものなのか、昔から変わらず人間の泣笑いのツボが同じなのか分からないのですけど――大いに感情移入してしまい、自然と見せ場で拍手してたし、大笑いしてたし、ひぇぇ~って思ったし、でめちゃくちゃ楽しんだなぁ。

Ca0a37p6昨日、スイーツパラダイスで思いっきり食べてしまい胃がもたれてたんだけど、明治座グルメも楽しまねば~と休憩中にアイス最中とぬれおかきを買ってみた。

ぬれおかきは前から好きだけど、ここの最中とアイスが「めっちゃくちゃおいち~♥」かったです。

Dvc00147私は小豆アイス、相方はバニラ。

アイスの味を言うとその場で最中に挟んでくれるパターンなのですが、この最中がサックサクで軽くて、すごぉ~くおいしかったのです。

これはまた食べたいっ!

でも今度、機会があったらやっぱり幕の内弁当を席で食べたいです。

そして、ラストの場面はいやぁ~圧巻でした~!! こんな仕掛けができるんだ、と。舞台ですよ、舞台。しかも上演時間にピタリ、と終わるんですね。すごっ。何でもライブで観ると臨場感が違います。しみじみそう思わされました。

あ~また歌舞伎来たいな~今度は超有名な演目とかを観てみたいなぁ~それから敷居が高いと感じていた文楽も、やっぱり観たい熱が沸騰してきてしまいました。勇気を出して行ってみようかな~

人形とか、人形師とかに実は昔から興味があるのですよねぇ……。

2008年8月27日 (水)

汐留GOGO!

汐留ジャンボリーに行ってみた。会場はポニョポニョ・ジブリジブリ、な気がした。日テレ屋のジブリコーナーにはトトロちびぬいぐるみやジジがいた。まっくろくろすけも。いちおチャリTを買ってみる。その収益がチャリティーになるんですよね。選んだカラーはピンク。村上氏のこだわりか発色がきれい。生地は薄いが手触りが柔らかくていい。

039ポニョのふわふわくらげ~には、そらジローのお天気コーナー(?)に参加する人たちの行列でいっぱい。こうやってみなさん順番待ちをするんですねぇ~

024026アンパンマン号を運転する…?

アンパンマン氏

037人の間をぬって「ラジかるッ」のスタジオに近づいてみる。スタジオ見いか学ツアーもあり。

見学待ちの列で「ラジかるッラジかるッ」を練習されてました。

040宮崎駿監督デザインのからくり時計、ここは風が吹き抜けるので気持ちが良かった。

047 最後に黒バラの案内板をみつけて行ってみた。

しかもこのぐっだぐださ。ダッダンボール 誰かがいたずらでつけた物かと思ったよ。

2008年5月20日 (火)

相棒=げきじょうばん=

GWに 相棒-劇場版-絶体絶命!42.195km東京ビッグシティマラソンを観てきました。

観た映画は必ずパンフレットを買う派、なのですが…売店に行ったら「相棒」のパンフレットだけ売り切れていたっ こんなこと、初めてですよ。予想以上の人出だったのでしょうか? そういえばレイトショーだったのに満員御礼でしたもの。まぁGW中でしたしね~

館員の方に「いつ入荷しますか?」と訊いたら、「申し訳ございません。未定です」とさっくり言われてしまいました。 多めに用意しといてよぉっっ

ってことで…先日ようやく手に入れました。相棒パンフレット。映画館が近くにあって良かった~ その近所ゆえに映画を観た日は知り合いにバッタリ会っちゃったりしたんですが。向こうはご家族で来ていらした。よく家族で映画を観にいかれる仲良し一家らしく今月の鑑賞は家族満場一致で「相棒」!!! だったそうです。そういえばカップルよりも家族連れが多かったようだ。

パンフは「ネタばれ」ありとのことで、厳重に封緘されていました。ははは、早く読みたいのに、封をびりびり切ることができず家までひたすら我慢した。パンフも手に入ったことですし、感想なんぞを書いてみようかと。ネタばれしてしまうと思うのでご注意くださいましぇ。

相棒-劇場版-オリジナルサウンドトラック

冒頭は異国の穏やかな農村に鉄の塊(戦車)が踏み込むところと、ショッキングなシーン入りの空撮で始まる。とても静かだが背筋に寒いものが走る。全てのコトの発端だ。現場に残された謎の記号にテレビ画面を通じてだが右京さんが一番に気付く。(二人の登場シーン…「右京さんと薫ちゃん、デケェー!!」でした。いつもテレビサイズで観ているから、迫力ありすぎてちょっと変な感じ。これは劇場版なんだ~スゲー!! と思いました)

次いでご登場は片山雛子議員。小包爆弾の被害にあった雛子ちゃんを特命係がおとりとなって護衛をすることに。移動中に爆弾魔に襲われる訳ですが、ここでは薫ちゃんの機転により片山議員を含む護衛の全員も命拾い。だがここにも前記の事件に通じる謎の記号が…。

その後も次々と起こる猟奇的な殺人。その全てに残される謎の記号と陣川君がもたらした情報により、これが連続殺人であることがわかる。そして事件が起きる現場に必ず一歩先に現れる女子大生、これが本仮屋ユイカちゃんなんですが…身柄が保護された武藤かおり弁護士事務所にて、この事件の大まかな真相が分かってしまいました。

だって…真の意味で根深い動機を持つものは、この人をおいて他にいないじゃない?

予告CMを見ている方ならば、このストーリーの背景に「どこかの国で難民救済のボランティア活動をしていた青年が、ゲリラに捕らわれて命を奪われる」という件が絡んでいるんだろうな、ってことは想像つくと思うの。

「相棒」の素晴らしいところは、ときに社会性のある深いテーマだ。と私は思う。

そりゃ右京さんの洞察力、慧眼は舌を巻きますよ。薫ちゃんの無鉄砲さも味だと思うし、私は美和子ちゃんが一番スキなキャラだったりするんだが、鹿手袋さんと浮気されたときにゃあ、本気であったまきてテレビを見なくなっちゃったりした(しばらくしたら二人は無事に結婚してたので再び見だしたけど)。「特命係のカメヤマァ」の伊丹さんも最初は耳についてしょうがなかったんだが、最近はコレがないととっても寂しいしね~

「相棒」の魅力は他にもいっぱいあるんだけれども、ときにものすごく悲しいテーマで、ぐっと胸に迫るものがあったりすると色々と考えさせられてしまう。

右京さんは犯人に言いますよね。「あなたの気持ちは理解できる。けれど、あなたのとった方法は間違っている」と。(正確な言い回しは忘れましたが)

右京さんはいつもそうですよね。情に流されることは決してない。だからといって冷血漢というわけではないのだが、容疑者がとても親しい人だからといって「あの人が犯人の筈がない」などと目を曇らせてしまうということがない。パンフの水谷豊さんのインタビューにも書かれてありました。それが警察官としての「右京の核なのだ」と。

話がそれますが、「相棒」シリーズの中で心と頭に染みついて離れないストーリーがあります。それは「時効を迎えた殺人犯が事件を告白して、でも被害者の肉親にも世間にも犯人の実名は公表されない」というもの。被害者であるお嬢さんのご両親は、なんとか犯人の実名を教えてもらおうと何度も足を運んでくる。罪悪感に苛まれ、誰もがこのご両親を疎んじるんだが、右京さんだけが逃げも隠れもせずただ二人に対して首を横に振る。それも来るたび来るたび、よ。「教えることはできない」とね。そしてうなだれて帰っていく両親の後姿を見つめながら右京さんは薫ちゃんに言う。

「あの姿を、私たちは決して忘れてはいけない」と。そのことを思い出してしまいました。

映画の話に戻りますが、日本でも同じような事件がありましたね。ゲリラに捕らえられた日本人、尊い命を落とした方も。そのご本人やご家族や身の回りの方々に何が起きたか、世間が(暴走するのは一部の人でしょうけれど…)どんな目を向けたか、が想像に難くない気がしました。好き放題なことを言っておいて、そのうちあっさりと風化させてしまう。

なんて悲しい習性なのだろうと思えました。相手の立場に立って物事を考えられなくなるっていうんですかねぇ。そういうところ。もちろん自分も含めて、ですが。愚かだな、と。

チェスの件は自分に馴染みのないゲームなので少々難しかったが、チェス盤がクリスタルなのはオシャレでしたね。直接文字を書き込んじゃうところも、後の裏から透かす仕掛けも、なるほど~こういうところに繋がっていくのかと思った。撮影も仕掛けも映画ならではのスケールに持っていってましたもんね、二時間ちょっとがあっという間でした。

ただ…後から振り返ると、あのマラソンシーンは大々的に取り上げられたほど迫力を感じなかったのはなぜなんだろぉ? 撮影、大変だったんだろうな~とか、エキストラの方々、いい記念になっただろうな~とか。そういうことは考えるんだけど、ちょっと肩透かしでもあった。処刑リストから逸れてなぜ標的が東京マラソンの観客たちにかわっちゃったの? みたいな。私はその辺のことが少々うまく飲み込めずにいます…。

そういう意味では、犯人のやろうとしていたこと(Sファイルを世間に知らしめようとすること)の目的が達せられるはずだったということなのだろうけれど。暗躍している警察官たちのほうが注視されてしまうせいか? 美和子ちゃんとたまきさんがいたって平和に走ってる姿をあまり堪能できなかったせいか?

夫の感想だが「なんか…いつもの(テレビの)ノリがないのは、ちょっと寂しかったな」だそうです。それをやっちゃうと白けてしまうからじゃない? …と応えたものの、そうですね。映画ではおなじみのメンバーよりも準(?)レギュラーのほうが活躍してましたもんね。やっぱりちょっと「相棒」にはマニアックなところがあってほしいのかも。

雛子、最後にやりやがりましたね。父親を売る娘…それが雛子ちゃんの正義なのか、したたかなる計算なのか。木村佳乃さんは三枚目よりしたたかな悪女(美女)の方が似合う。柏原崇も結局セリフすらなかったけど、削げた顔と無精ひげ、なかなか不気味で、かっこよかったです。

ほかに泣く泣くカットされたシーンがあるのならぜひ見たいと思う。もう三時間でも四時間でもいいですからっ!!!!!

最後にもうひとつだけ。公式サイトにあったチェス駒反射神経ゲームにはまりました。3つのうちひとつだけ全問正解できて「右京クラス」になれたのがうれしかったです。他のふたつは「薫」でしたが。くそぉ~

2007年9月28日 (金)

やばい。 「少女」を演じるハン・ヨルムちゃんの視線に、やられっぱなし、メロメロにされてしまいました…。

弓 DVD

販売元:ハピネット
発売日:2007/02/23
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~あらすじ~

船の上で暮らす老人と少女。少女は6歳の時に老人に拾われて以来、釣り人を運ぶ船の上から一度も上陸することなく、まもなく17歳になろうとしていた。釣り人たちは噂する、「老人は少女が17歳になったら結婚するつもでいるのだ」と。実際、老人はカレンダーに指折り印を付け、婚礼の衣裳も整え、その日を心待ちにしていた。

少女に興味本位でちょっかいをかける客は多い。そのたびに老人は「弓」で客を払うのだった。その弓を用いてやる老人の「弓占い」は釣り人にも定評があり、“危険”を伴う方法は老人と少女の固い絆を示すものでもあった。

だがある日、釣り船に一人の青年が乗った日、また少女がその青年を意識するようになった時から二人の関係は微妙に変わり始め――。

■   □   ■   □   ■   □   ■   □   ■ 

少女ののるブランコの揺れが、私にはとても気持ちの良い「揺らぎ」方であった。少しテンポを落として、スローもションで、目の前をユ~ラユラ行きつ戻りつ……。少女の何気ない――老人を見つめる――瞳が、カメラ目線となる時、まるで私に視線を投げかけられているようで、ブランコの揺れが、催眠術をかけるときの振り子のようで、心がとろーんとしてきてしまうのであった。

少女の自我は突如目覚めるんですね。長く眠っていた芽が眠りから冷めるように。少女の頭上、船の上をゆくジェット機との対比もまたオツ。

誰しもが少女に魅了されるんですって! 無垢で真っ直ぐな瞳、口元には微笑みを称えて、それだけで誰もがころりと参る。まぁ好き嫌いはありましょうが……。少女を現実の世界へ引き戻そうとする青年の「主張」の方が全うな意見ではあるのですが、「おまえこそ正義面してるが、それこそおまえのエゴだろう」と啖呵すら切りたくなってきたり。でもね、愛はね、エゴで成り立っているんですね。もしくは狂気。

けれど魂で結ばれる。それがどれほど強固なものか“思い知らされた”人々に、「ザマーミロ」とほくそ笑みたくなる。おまえらには到底できまい、と。

自分の中の「少女考」のようなもの、「ああ、私の考えは間違ってなかったんだ……」と思わせてくれた映画でした。さすが鬼才、キム・ギドク。勉強になりました。

というか、なんなんじゃ? この感想は。文章として成り立っていませんね。いやクドクド書けないんですって。これは「究極の愛の形のひとつ」を示す映画なのですから。

好き嫌いはありましょうね。むしろ嫌悪を抱く方も……?

それでいいのかもしれない。人にとって“愛”の形はそれぞれだからだ。

弓 - goo 映画
弓 - goo 映画

2007年8月17日 (金)

「薬指の標本」

夏休みに観たDVDの感想をちょいと記す。

薬指の標本 SPECIAL EDITION DVD 薬指の標本 SPECIAL EDITION

販売元:ハピネット・ピクチャーズ
発売日:2007/03/23
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「薬指の標本」:ロリータっぽい匂いに誘われてパッケージを手に取った。作品の説明としてフランスの女性監督ディアーヌ・ベルトランが芥川賞作家・小川洋子の小説世界に魅了されて映像化した、とある。フランス映画はどうも苦手なんだけど海外の方が日本人の作品に注目したとあっては観るべきなんじゃないの、と借りてみた。果たしてどんな画になっているか、と。

小川洋子氏といえば「博士の数式」くらいしか観た事ないんだけど、映画がとても良かったので原作も読んでみましたが、「~をした。」「~と言った。」「~だった。」と続く文章構成にどぉ~も馴染めず(読む呼吸が合わないので……TヘT)、ギブアップ。醸し出される空気感、色味はすごく好きなのになぁ。

女流作家ならではの艶かしさといいますか、登場人物が封じ込められた感じ。でも決して窮屈そうではなく。役者の妙もあるのかもしれないが、現実世界でありそうでいて、どこか浮世離れしているところもあるような絶妙なバランス。よく分からんがフランス映画の空気にピッタリなんでないの?

さて、あらすじ。炭酸水ガラス瓶詰め工場で働くイリスは、作業中に誤って薬指の先端を切り落としてしまう。それを機に工場を辞め、港町に出て新しい仕事を探し始める。導かれるように行き着いたのは“標本作製助手”の求人募集、そこは依頼を受けて標本を作製し保存する特殊なラボだった。ラボには標本技術士だという白衣の中年男性が一人、イリスは面接をし、早速事務員として採用される。数日後、イリスは標本技術士から誂えたかのようにぴったりと足に合った革靴をプレゼントされ…。(以降、ネタバレしちゃったらごめんなさい)

冒頭からいい感じ。セピア色のフィルム焼いたような色味で沈んでゆく標本のキノコ、イリスの働く工場の炭酸水の泡――の序章。

港町では仕事にありつけず行き着いたホテルでも邪険にされるが、疲れきった様子のイリスを見かねて、「朝7:30以降には部屋を出る」という条件つきで“夜の港で働く男”とシェアする形で部屋を貸してもらえる。夜はイリスが、朝から昼間は港の男が寝るという格好ね。

イリスの寝姿がまた悩ましい。スケスケ~な素材の長Tとでも申しましょうか、胸元がかなり開いているから乳房がほろっと出そうなの。そもそも透けてるからはみ出ようが出まいが関係ないんですが。ネグリジェだと男の人に媚びすぎだし、寝巻きだと色気なさ過ぎるが、これだとかえってありのままのセクシーさ。

昼間、部屋にかけられたイリスのワンピース、裾が風にヒラヒラと舞う様子を同居男が見つめている。そのうちにフロントでニアミスをし、互いの風貌を知る事となる。直接言葉を交わす事はないけれど、出勤していくイリスを波止場から見つめる男…だんだん目で会話するようになっていきます。

おおっと主軸はラボでしたね。ラボはそこだけ時間が張り付いたように止まった場所で、捉えどころのない標本技術士もちょっと不気味だし、持ち込まれる“標本の依頼物”も突拍子ない。思い出したように電話が鳴ると、それまでの緊迫感をつき破って突然現実世界に引き戻されるのでドキッとしてしまう。はじめは戸惑っていたように見えるイリスだが、だんだんその空間にも男にも馴染み始めていく。

ある日、ラボの地下室でイリスは標本技術士から誂えたかのようにぴったりと足に合った革靴をプレゼントされる。丁寧に愛撫するように靴を履かせる技術士。そして「どんなときもその靴を脱ぐ事をしないでくれ」と約束させられる。

そういえば、フランスでは「女の子はとびっきり綺麗な靴を履かなくてはいけないと言う。そうしたら靴が幸せのところへつれていってくれるから」と、誰かが言っていたなぁ~と思ったら藤堂静(『花より男子』の)セリフでした。

イリスにプレゼントされた靴も、彼女をどこかへ導くように確実に意思を持ち始めている。それを忠告してくれる人物もでてくるが、彼女はもうすでに逆らう意思を失いつつある。それほど濃厚に技術士と結びつき始めていた。

「君ならなにを標本したいか?」と。

イリスが見せ始める行動は俗に言う女の嫉妬と言うものだったのだろうか独占欲か。それとも見つめられたいのか、閉じ込められたいのか。

港でぐら~りと揺れ行き交うクレーンが「ブランコみたいだ」と思ったら、やはり乗るヤツがいました。その姿がとても印象的、高揚感的表現?

私が一番好きな“存在”はキノコを預けていく少女ですけれどね。傷ついた者を、どうしても目で追ってしまうらしい。

フランス映画は感情移入せずに、その情景、画を舐めるように楽しむといいのだなと教えてくれた映画なのでした。喰わず嫌いもたまにはチャレンジしないとね。

薬指の標本 - goo 映画
薬指の標本 - goo 映画

2007年4月 2日 (月)

今日のコナン君

今宵は名探偵コナン、春休み映画SPを観ていました。最初の数十分ほどロスをして見損ねてしまったが、テレビをつけたら何やら依頼者から与えられた「TAKA 3-8=-5」というヒントを元にコナン君とおっちゃんが街へと飛び出していく所でした。

「これは町名と番地では?」と言い出すコナン君。「高島町…」という町名であれぇ? と思った。聞き馴染みのある町名だったからだ。名探偵コナンでは架空の町名が出てくるのがほとんどでない? だからまさかな~と思ったけど、そのまさかか…次の場面でコナン君がランドマークタワーを背負ってたよ…。(背景画ってことね) この映画、舞台が横浜だったんですね。

わぁ~コナン君が馬車道を走ってる~!! 怪盗キッドがみなとみらいの上空を飛んでいるよ~!! となんだか嬉しくなっちまいました。コナンの撮影があったのなら見に行ったのにぃ(…?) ようこそ横浜!!

ただし高島町三丁目はない。ええ、そうですねー。高島町の駅も桜木町も名称変わって地下に潜っちゃいましたしね~おまけに神奈川県警の建物、大さん橋までもが出てきて、「なんじゃこりゃ~横浜の観光案内番組か?」っと思ってしまった。こういう見せ方は2時間サスペンス旅情ドラマばりですな。だんだんコナン君が浅見光彦に見えてきちゃったよ。

それにしても蘭ちゃん達が遊んでいたテーマパークってどこですかな!? 位置はコスモワールド的だが、中味は八景島シーパラダイスみたいだし。スーパースネークはもろサーフコースター。ああ、それにしてもオールスター総登場とのことでよく皆さんのスケジュールが合ったもんです。

馴染みのあるキャラは識別つくとしても、ちょいちょい余所見をしながらテレビをみていたら、犯人グループは誰が何だったんだか、怪盗キッドの事件がどう絡んでどうだったんだか、段々わかんなくなってきちゃいました。っていうか最後で分かったからいいですけど…本筋以外の演出が豪華すぎて謎解きの印象が薄かったです…。でも最後のジェットコースターのシーンはハラハラしたー。このまま平和に終わるのかと思ったらもうひと波乱! 結末は分かっていても、あーどうなっちゃうの~!? っと。「元太~!!(`д´メ)」って感じだよ。まぁサラッと見るなら楽しめます。娯楽(祭?)みたいなもんですから。

久々の妃英理さんとかわいい鳴き声のにゃんこ登場が嬉しかったッス

名探偵コナン公式バナー

リンク: Yahoo!テレビ - 春休み映画SP!映画TV10周年記念作品「名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」.

2007年3月 2日 (金)

お気にCM とっておきの表情

BGMはテレビ、朝起きてまずテレビをつける→寝るまでほぼつけっ放し…ってほどのテレビっ子です。これが本の虫ならビブリオマニア、テレビっ子ならなんて言うんですかね?(だからなんじゃ~い。不要な電気はこまめに切らんかい!)

テレビをつけていると否応なしにちょいちょいCMが入ります。CMには15秒ないし、30秒の中にギュギュギュっとドラマが詰まっている訳ですけれども…それがインパクト大なものから癒されるもの、ベタなものからスタイリッシュなものまで。時にはウザった~く思うときもあるけれど、その短いドラマの中で妙にツボにはまる部分、惚れこんじゃう瞬間ってありますよね。

その部分に差し掛かると、即時に反応し、画面をガン見しちゃう。見ているだけで幸せになれるんだよな~♪

好きなCMってゆうのはいまだに覚えてる。古いところでは一色紗英ちゃん&織田哲郎さん曲でポカリCM。あれはかわいかったね~♡ 実際、短大の帰りに見かけた実物・紗英ちゃんもサラサラ~と髪をなびかせてめっちゃかわいかった。振り返ってみると、ポカリはその時代が旬のアイドル・女優さんが出るシリーズものになりましたね。

もうちょい古い頃では朋ちゃんがデビューしたばかり(I’proudの頃です)で、某音楽プロデューサーと共演していたエステCM、「恋より綺麗になれるのも…」というキャッチコピーが妙にインパクトあったんですよね。センセーショナルさをうまく逆手に取ったというか。ちなみにI’proudのジャケットも好きで買っちゃいましたね~シングルCMであの頃は8インチですよ。懐かしいな。

テレビ番組を予約していて、好きなCMがたまたま録画できた時はラッキーと思ったりしました。昔、録ったもののなかに意外な秀作があったり。でも今はネットでCMの放映時間や曜日が調べられるでしょう。便利だよね~! 録りたいCMを狙ってとれるようになりました。CMがメイン!?

最近のお気には★某不動産屋に来店するブルちゃん。首を「ブヒ?」って傾げる瞬間が好き♡

★キャビンアテンダントの格好で踊る相武紗季ちゃんもかわいい。相武さん、CMいっぱい出てるけどこれが一番好きだな。踊りながら一瞬はにかむ瞬間がそのはにかんだ笑顔がかわいい。彼女の性格のよさが全部出てる気がして好感良し◎

★某下着のCMの菊川怜ちゃんの胸元も眩しいですね~髪の毛がぼっさぼさなんだけど、ちょっと隠微な感じが意外と似合ってる。知的さよりもこういうセクシーのがキャラが立つのではないですか? 私、女ですがドキドキしながら見てますもん。

でもね~うんっとね~一番のMYヒットは某金融会社のCMですね。カンニング竹山さんバージョンとヒロシバージョン、どっちも大好きです♡

竹山さんの疲れきった感じ…電車でのむっとした顔、改札を出たら雨降ってて「あーあ」ってゆう顔、でも傘を持ってきてくれた奥さんの顔をみてふっと和んだ顔をする。あああ~いいな~こういう旦那さんと思ったよ。「やっぱりうち(の奥さん)が一番だ~」と思っていてくれる旦那様、素敵じゃないか。そこにスポットをあてるなんて憎い演出だなぁ~

…と思っていたら、ハイ来たー! ヒロシさんバージョンがオン・エアされたときは嬉しかったですね。密かに大好きなのです。(べつに密かにしても無いが…) 仕事が片付かなくて徹夜、日が昇り始めた空をタクシーで帰宅、帰ってきてみたらお母さんからの荷物がノブにかけてあり…。最後の気の抜けた寝顔、かわいいです。胸がきゅんとなりました。頬を突っつき回した~い♡←ドS行為…? 自分はつくづく二枚目の男より三の線でいっている男の人が好きだなと思いました。どっかちょこっとホニャララ~としている男の人。

実は私、ア○ムレンタルでバイトしていた経験があるんです。といっても金融の方でなくてビデオ等の事業の方ですけどね。だから最後に出てくる木内晶子さんの社章入りネームプレートも妙に懐かしかった~!

某会社の事件が表に出る前はグラビアの子達の登竜門だったのにね…金融のCM。ちょっと鳴りを潜めちゃいましたが、タレントさんと会社本体の実体は全く別ものですから。

その時代の匂いまでも反映されるCM…うーん実におもしろい世界だ。

2007年2月 1日 (木)

幸せのちから

=the PURSUIT of HAPPYNESS= ウィル・スミスの最新作であります。先日、レイト・ショーで観てきました。訳せば「幸せの追求…」でしょうか。綴りは作品、そのままの表記です。

「ネタばれがあるかもね、でもないかもよ~?」いや、ある。

ストーリーは著者クリス・ガードナー氏の実話に基づく。(映画的設定、演出に改変されてはいるのでしょうが…。)頭はいいが、高卒で資格もないクリスの賃金条件は悪く、生活はとても厳しいものに。ある日、仕事の途中で“赤いフェラーリから降りてきた男”にふたつの質問をする。「あなたの仕事は何か?」と「それはどういう仕事か?」と。男は株のブローカーであった。ブローカーになるのに、学歴もコネも必要のないことを知ったクリスは転身を決意し…。

映画では決して平穏ではない底辺の生活を描きながらも、ド派手な起伏はなく淡々、順々と個人の年表をめくるように進んでいく。「感動させよう」「泣かせよう」的な盛り上がりがないところを逆に自分はストーリーに現実味を与えているのかな…と良い様に解釈してみたのですが、思ったよりも静かな映画なので予備知識なく映画をご覧になった方は、肩透かしを食らうかも…?

小説を読んでないので、映画のプログラムよりの受け売りですが、実際にクリスがブローカーになる研修を受けられるようになるまでには、「ステイタス」も「経験」もない、と何度も門前払いを食ったようだ。

そこは持ち前のガッツ…人間力、行動力、そもそもの頭脳明晰さで乗り越えていくのだが、映画の中のクリスはとにかく走る、走る、走る! 肉体もそうだが、精神力もタフだったのですね。それはやはり支えてくれる存在があるからだろうか?

母親が子供を父親であるクリスに委ねる部分では、「え~私が母親だったら(猜疑心の塊になっているゆえに)絶対にこんな父親に渡さない!」と信じらな~い気持ちだったが、冷静になって“クリスは28歳で初めて実父に会えたという体験”を慮ってみると、子供から父親を奪ってはいけない…という母親の葛藤も解る気がした。本当は母親だって必要なのだけれど、クリスの子供に対する愛情だけは信じられたのかもしれない。実際、クリスは父親として一生懸命、務めようとしている。

中国人の経営するアヤシイ(?)託児所では、子供の成育によくないと思える事は意見するし、「子供と離れ離れに眠るのは考えられない」とホームレス同然の生活になろうとも、あくまでも「自分が子供を守るの」スタンスを崩さない。

その中で夜は少ない明かりを利用して株の勉強をし、日々どうやってやりくりするかと考え、研修中はそんな生活をおくびにも出さず…うーん。やはりタフだ。

…っていうか、「人間、クサるな!」って事ですよね。「努力した分、人間は勝ち組になれるんだ!」というクサい教訓ではなくて、億万長者になれるとかではなくて、自分の幸せの為…(クリストファー(息子)が幸せだと自分も幸せだ)という事を、追求した結果、発揮できたタフさなのですよね。

そしてラスト、静かに喜びを噛み締めるクリスの表情。それは俳優として抑えた表情で溢れそうな感情を示す魅力的な…表情なのだが、意図しているかはどうかは別としてクリスの周りに行き交うキャリアな人々と、教会へその日の寝場所を求めて立ち並ぶ人々を比べてしまうとねぇ…どうにもしようない無常感が襲う。アメリカは広いんだな~と思わされます。

もちろんクリス・ガードナー氏は、『自分だけが成功して終わり』ではない人物なのですけどね。受けた恩恵は必ずお返し、す。

そしてやっぱり触れたくなるのが、クリストファーを演じたジェイデン君の名演。時に“子供っぽく”単純に誤魔化されたり楽しんだり、泣いたりもし、時にずばっと大人顔負けの核心を貫いてくる。演技ではない演技。

オーディションで選ばれたそうですが、実はウィル・スミスの実子…なのは知られた話ですね。まわりは「コネ」で選ばれたといわれるんじゃないかと懸念もしたのかもしれませんが、ウィル・スミスは彼を一人の俳優と扱いつつ子役ならではの視点を尊重してもいる用に思えた。ナチュラルに受け止めているのがまたいい、と。

2007年1月 7日 (日)

鑑賞④ =17歳のカルテ=

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原題はGirl Interruptedとな。多感な少女が精神病院で体験した心の葛藤と友情の物語。

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精神障害の中でも境界例、境界性人格障害に一番興味をそそられる――というと語弊があるかもしれませんが、しょうがない。正直な感想なのだから。

多感な少女期特有のもの…という印象があるからか、強烈な匂いに引きつけられるようにフラフラ~と近づいていってしまう。「私もあの中にいたの! 私もあの一部だったのよ!」と取り付かれたように心が叫びだす。血が騒ぐ?

はーい。ウィノナ演じるスザンナが入院した病棟に、アンジー演じるリサが(脱走により?)保護されてくる。リサは興奮して暴れまくり、看護者の手を煩わせ、入院患者達の恐怖心を煽っている。その姿のある種のカリスマ性ったら! オン・ザ・まゆげなブロンドの美貌、手足が長くてスリムでナイス・バディ。ボス(支配者)の貫禄たっぷりなのです。

人間はなぜ強烈な個性=狂気? な人間を怖いと思いつつ崇めてしまうのでしょうね。リサの先導により、ピッキングの名人(?)などを引き連れて事務室に忍びこみ自分たちのカルテを盗み見たり、行く果ては脱走したり。でもそういう光景って“女子が結託した時の悪ノリ”なものそのもの。史上最悪の、でも史上最高の。史上最強の美でもある。

振り返ってみると、少女期には誰もが微妙にボーダーラインに引っかかる心の動きを孕んでいる気がする。いや、絶対そうだ。たぶん多くの少女が「あたし、あたし、あたし!」と手をあげる気がする。結果どっちに転ぶか転ばないか、塀の向こうに行くか行かないか、だが…。

本人は自分の心だから、まとまった説明ができなくても内面の動きがどこかで分かっているんですよね。自分からもう一人の自分への変化が見えている。一つ一つの行動にも意味があるからバラバラで気まぐれに見える行動も言動も本当は一本の糸で繋がっている。

「ambivalence!!」 スザンナのセリフですが、まさにこれなのよね。

傷つける目的で相手を平気で傷つける。それは愛しているからで、振り向いて欲しいからで、自分が傷つけられたことの報復でもある。一生逃がすもんか、と。

ただ周りに人間からしたら、見た目の個体は一体だけ(その子以外ではあるわけがない)、なのだから戸惑うよな。そりゃ。誘惑されてもけっして屈してはいけません。治療が必要となってしまった場合の先生たちの苦労が偲ばれる…。片手間にされると、必ず嗅ぎつけてしまうもの。本気で向かっていける相手、本当に心を開ける相手、全面的に受け止めてくれる人がいればいいのだけれど。それがお医者さんでなくても、何かきっかけがあれば、案外スルッと抜け出せる時があるのかもしれない。

威嚇してくる猫に「シャー!」と威嚇し返す? うん。仕返す。

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少女に取り付いているものの本当の正体は…。精神力の弱い方にはお勧めしない。

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